Nippon Tornadoes 参戦選手インタビュー (3) 久山智志
【Nippon Tornadoes 参戦選手インタビュー -3- 久山智志 】
米独立リーグIBLにNippon Tornadoesの一員として挑戦した選手イン
タビュー。第3弾は、bjリーグチャンピオンの横浜ビーコルセアーズ
から久山智志(ヒサヤマ サトシ)選手です。
bjリーグでは、堅実なプレイが特徴のロールプレイヤーとしてコンス
タントに試合に出場して、横浜ビーコルセアーズのbjリーグ初優勝に
貢献。
Nippon Tornadoesでは、スタメンPGとして40分以上の出場時間を獲得する
中、積極的にバスケットにアタックして得点能力の向上に取り組んだ。
新しい可能性を拡げようと奮闘。2013-14年シーズンでは、さらなるステップ
アップを期待される注目選手である。
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IBLでのGAMEを振り返って
◇今期のIBLでは、日程の関係で5試合の出場に留まりましたが、41分出
場(48分ゲーム)11・6得点、4.2アシストという数字が残りました。この
数字について、自己分析や自己評価をするとどのような感想になりますで
しょうか。
このスタッツについてはあまり満足いくものではありませんでした。
特に出場時間に対して、得点が11.6しかないのは全然ダメだったなと感
じてます。
◇bjリーグでは、平均11.38分出場、1・9得点、アシスト0・5というスタッツです。
出場時間については蒲谷選手、山田選手、木村選手の次に多い出場時間を獲得して
います。半面、シュート試投数については、2Pシュートで0・7本/試合、3Pシュート
で1・6本/試合、合計で2.4本/試合でした。
今回のNippon Tornadoesでは、毎試合で10本以上のシュートを放ち、得点する
事も求められました。その違いについては、どのように対応されましたでしょうか?
自分自身このオフシーズンでもっと得点能力を伸ばしたいというところがありました。
ロールプレーヤーから得点に絡んでチームを勝たせられるプレーヤーになりたいと思って
いました。そういう意味で、IBLでは自分が第一オプションとしてやろうと考えていたの
で、自然とアテンプトが増えたのかもしれません。
試合を通して自分自身が出来たこと出来なかったことがわかったので、シーズンが始ま
るまでにそれを少しでも改善していこうと思っています。
◇トルネードへの参加についての質問です。bjリーグのチャンピオンである横浜の中
で、ロールプレイヤーとして着実なポジションを勝ち取られています。
試合中にゴールに積極的にアタックする事はTO(ターンオーバー)にもなるリスクも
伴います。ロールプレイヤーとして出場するには、TOをしない事も評価の対象になると
は思います。そのようなリスクも承知の上でアタッキング能力の向上を目指すのは、ど
のような理由からでしょうか??
ただ単に自分自身がロールプレーヤーだけで終わりたくないからです。得点に絡んで
チームを勝たせられるプレーヤーになりたいと思ってます。このように言ったらロール
プレーヤーはチームを勝たせられない風に聞こえるかもしれませんがそうではありません。
ロールプレーヤーの存在は自分自身が一番わかっているつもりですし、誇りも持ってい
ます。だから、ロールプレーヤー的な働きも出来るし、得点も取れる。そんなプレーヤー
を目指してます。
シアトルでの日々の生活について
◇現地でのトレーニングサイクルについて。
どのようなフィジカルトレーニング、及び、スキルトレーニングを行ったでしょうか?
フィジカルトレーニングに関して、言葉で説明するのはとても難しいですね、、、。
Timのところではアジリティトレーニングが主でした。特に体幹と尻周りの筋肉は徹底
的にトレーニングさせられましたね。スキルトレーニングは、ジェイソンコーチにミッド
レンジのフィニッシュやハンドリングを中心に習いました。
◇海外での独立リーグ挑戦や、日本での国内プロリーグでのキャリアを積みたい日本人の若手
選手に対してトルネードのプログラムは、どのような機会やチャンスを与えるものでしょうか?
スキルワークなどでやったことを、高いレベルで試せるというのがトルネードの一番良いところ
だと思います。独立リーグでしっかりとしたスタッツを残せれば、bjリーグは外国人選手が多い
リーグなので、そのスタッツは一つの指標として有利に働くと思います。
◇今シーズン、同じようなスタッツを残し、ロールプレイヤーとして鎬を削ってきた木村
実選手が岩手へ移籍しました。久山選手に求められる役割も勿論、チャンピオンチームと
して標的にされるという周囲の状況も変わります。個人として、今季の目標を何処に置いて
いますでしょうか。
個人としては、チームの勝利を第一に考えて戦います。そこで、このOFFで身に付けた技術を
使って新しい久山智志を魅せていきたいと思います。
これまでのキャリアについて
◇話の時間軸を少し戻し、これまでのキャリアについての質問です。久山選手は、大学卒業後
に関西実業団の日新シールに所属されていました。その後、リンク栃木BREXの下部組織である
TGI D-RISEを経て、横浜ビーコルセアーズに至ります。
プロキャリアを歩もうと決意した経緯について教えて下さい。
サラリーマンとし実業団のチームに所属しました。しかし、実業団の環境というのは自分が想像
していたものと違いました。
もっとバスケをやりたい!自分はバスケでどこまでいけるんだろう!?などを考えるようにな
り、もうこの日本で自分自身が満足出来る環境はプロしかないなと思いD-RISEのトライアウト
を受けたのがプロに挑戦するきっかけです。
◇バスケットを始めたきっかけ。玉名工業時代の実績など。
また、その時に抱いていたバスケットへのキャリアプランについて
バスケットを始めたキッカケは、父親の仕事で熊本で引っ越しました。
そのとき会社の社宅に住んだのですが、その時に社宅の同級生みんな小学
校のミニバスのチームに入ってたのがキッカケです。
もしそのとき、みんながサッカー部に入っているなら
サッカーしてたと思います。笑
その時はただ、バスケットボールが好きでたまらなかっただけで、将来の
ことはなにも考えていませんでした。
◇西日本の強豪大学の一つである九州東海大学時代では、何を学び、何を
身に付けたでしょうか?
また、その時、将来のキャリアにはどのようなイメージを持っていましたか?
大学時代は、監督が韓国出身の方だったので韓国式のバスケットボールを
習いました。その時に、徹底的にアウトサイドのシュートを練習させられま
した。今ではそれが僕の一番の武器になってます。
キャリアの選択では、僕の大学時代はプロ選手になるという選択をする先輩
がいなっかたこともあり、プロというものは全然具体的な選択肢ではありま
せんでした。
◇その後、実業団の日新シールに進まれますが、そこでは、イメージとの
ギャップに苦しんだという反面、その中で学んだ事について教えて下さい。
また、トルネードとの出会いや、D-RISEへの挑戦や契約の経緯について
朝6時から工場で働き始めて、夜まで仕事というサイクルでした
そんな生活でも僕の中でバスケットボールが第一優先でした。
どんなに仕事が遅くなっても、トレーニングジムに行ったり、大阪の八
尾にあるNKS-405というストリートコートで練習したりしてました。
タフな環境に置かれたことによって、自分自身がどれだけバスケが好き
なのかを再確認出来たことはサラリーマンになったからだと思ってます。
プロを目指すことになってから、色々とトライアウトの情報などを調べま
した。その一つにD-RISEのトライアウトがあり受けたのがDーRISEに入った
キッカケです。
そこから、D-RISEに入団が決まり昔から親交のあった西田さんからトルネード
活動の話しを聞いて、自分自身を高めるためにも必要だなと思いトルネード活
動に参加しました。
2013-14年シーズンの目標について
◇様々なお話、ご協力ありがとうございます。チャンピオンチームの一員と
して、監督をはじめ、新体制でいどむシーズンの意気込みを教えて下さい!
毎試合タフな試合になると思いますが、しっかりとコーチの理想とするバスケットが出
来るようにやるだけですね。そうすれば、良い結果が出ると信じてます。
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久山智志(ヒサヤマ サトシ)
1986年7月14日
熊本県荒尾市立第三中学校~玉名工業高等学校~九州東海大学
を経て、関西実業団連盟の日新シール工業でプレイ。リンク栃木
BREXの下部組織であるTGI・Dライズを経て、bjリーグ横浜ビー・コ
ルセアーズでプレイ。
2012年~13年シーズンでは平均11分の出場時間を誇り、ロール
プレイヤーとしてbjリーグの優勝に貢献した。
久山選手 公式ブログ
http://ameblo.jp/hisa0714/