「考えるバスケット」クリニック レポート2 

「考えるバスケット」クリニックレポート2
宮城クラブ(社会人クラブチーム/埼玉県で活動)
 
 
「考えるバスケット」競技志向のクラブチームへの提案1
 
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2015年1月11日(日)にも中川直之さんによる「考えるバスケット」のクリニックが
開催されました。埼玉県クラブ連盟に所属する「宮城クラブ」を対象です。クラブ
チームの大会での関東大会、全国大会での上位進出を目指して活動をしているチーム
であり、競技志向の強いチームです。
 
この日も、体育館の壁面に模造紙を貼り、中川氏の考えや提案を説明。自身の経験を
踏まえ、社会人のバスケットボールチームとして重点的に取り組む事(フォーカス)の
提案や、分析。
 
個々の長所を伸ばすことを、どのようにチームプレーへと繫げ、チーム全体として連
動性のある攻防を作り出すかについて説明。
 
その後、それぞれの提案を体感できるドリルを実施する中で、これまで、何となく感
覚的にしか整備されていなかった部分を言語化、または、共通認識をチームに植え込
むべく、様々な提案がなされました。
 
昨シーズンまで現役選手だった中川氏も時折に実技の中に混じり、見事なパスや、力
強い接触プレーを見せ、参加者へ自らのエッセンスを惜しみなく披露してくれました。
 
当初、午前中だけで終わる予定でしたが、体育館が使用できる事と、想定以上の盛り
上がりを見せたこともあり、講義時間を延長して、2対2の攻防についても指導。
 
非常に濃密なクリニックとなりました。
 
 
宮城クラブを対象としたクリニック内容(一部項目のみ掲載)
 
・考えるバスケットとは?
・時間的な制約のある中で、どのように連携を作り出すか?
・自身の経験の中で、何処に焦点を絞って練習をしてきたか。
または、チームに対してどのようなアプローチで連携を創り出そうとしてきたか
・ハーフコートオフェンスへの提案
スペーシング、PGのアイデアや指示による動きの連動
・アウトナンバーの考え方の提案
・2対2の攻防について
・体育館が使えない時のフィジカルトレーニングについて
 
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「考えるバスケット」競技志向のクラブチームへの提案2
 
 
クラブチームと実業団チームの差を埋めるためのトレーニング提案
 
 
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※実演を交えての指導。ディフェンスをしているのが中川氏。
 
 
2015年1月17日(土)、宮城クラブを対象とした第2回目のクリニックが開催されました。
 
 
この日は「クラブチームと実業団チームの差を埋めるためのトレーニング』と題し、
「考えるバスケット」のエッセンスを織り交ぜながら、身体的な部分にアプローチ
しました。
 
日本のバスケットボール界では、全日本総合選手権への出場権を賭けて、全国社会人選
手権と言う大会が開催されます。クラブチームと実業団チームの上位チームがトーナメン
トを争い、決勝へ進出した2チームが全日本総合選手権への出場権を獲得する大会です。
 
九州電力時代、中川氏はこの大会で何度か優勝を経験されており、自身の経験を踏まえ、
実業団チームから見たクラブチームとの対戦の際の特徴や分析を伝達。
 
結論とすると、身体接触の強度や慣れの部分で差があり、その結果として、バスケット
ボールを40分間戦った際に、実業団チームに軍配が上がる事が多いという見解の元、実
践の中でフィジカルコンタクトを強化する事に焦点を絞ってクリニックが行われました。
 
 
バスケットボールにおけるフィジカルコンタクトの重要性は、日本代表チームの活動レ
ポートしかり、各地で重要性が問われておりますので、クリニック実施チームである宮
城クラブ内でも取り組んできたようでしたが、その質と強度が大きく当初の認識と異
なったようです。
 
一つ一つのドリルを中川氏本人の実演を交え、身体接触を繰り返す中で、徐々に宮城
クラブの選手も手応えを得たようでした。
 
 
 
今回のクリニックのように、「考えるバスケット」の中には、フィジカル部分のアプ
ローチメニューも数多く存在します。活用できる資源(リソース)を分析し、現状を
正しく把握。取り組むべき内容を決定し(仮説を立てる)、それを実施。成果を検証し、
よりよい活動へと繫げていく。
 
「考えるバスケット」では、幅広くチームの活動をサポートすべく、様々なアイデアを
洗練させた状態でご用意できるよう、日々、進化中です。
 
是非、今後の活動にもご注目下さい!
 
 
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