BULLSフットボールクラブ 試合結果(1)

【Xリーグ BULLSフットボールクラブ 試合結果(1)】
 
国内社会人最高峰リーグXリーグ所属。BULLSフットボールクラブ。
UPSETがユニフォームサプライヤーです。
 
 
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Xリーグ 2015 1st ステージ結果
 
 
■8月30日 富士通スタジアム川崎
BULLSフットボールクラブ 27-17 東京ガスクリエイターズ
 
 
 
【第1Q】 
BULLSのリターンより試合開始。最初のドライブのノーハドル攻撃が功を奏し、#1 RB猿渡のTDランで
BULLSが先制。しかしトライ・フォー・ポイントを外してしまい6点の獲得にとどまる。その後は両
チームの守備が相手攻撃に決定打を許さず、BULLSのリードでこのクォーターは終了となった。
 
BULLS 6     
クリエイターズ 0
 
【第2Q】 
ここからクリエイターズの逆襲が始まる。このクォーター5:09にTDランを、10:59にFGを決めてクリエ
イターズが計10点を挙げた。BULLSは4点のビハインドを強いられただけでなく、クリエイターズのボール
コントロールにより攻撃時間を摘まれたかに見えた。しかし、FGを決められた直後の好リターンにより、
ハーフライン付近で攻撃を開始。テンポよいドライブを#6 QB藤原がTDランで締めくくり、BULLSが逆転
に成功し前半を終了した。
 
BULLS 13
クリエイターズ 10
 
【第3Q】 
後半開始早々、ここで大きなターニングポイントを迎える。#91 DL山田がクリエイターズのパスをイ
ンターセプト。学生時代はWRであった健脚ぶりを発揮して、そのままボールをエンドゾーンに運んだ。
これよりBULLSは2ポゼッション差に広げたが、直後のクリエイターズのドライブはTDパスに繋がり、
すぐに3点差に詰められてしまった。さらにクリエイターズが反撃を見せるかに思われたが、ここを押
さえたのはBULLS。9:03に#4 RB菊池がTDランを決め、再び2ポゼッション差のリードに戻してこのクォ
ーターを終了した。
 
BULLS 27
クリエイターズ 17
 
【第4Q】
クリエイターズが怒涛の反撃を展開。BULLS守備は小刻みなゲインを許すものの、要所でクリエイターズ
攻撃を断ち切り得点を許さなかった。BULLS攻撃も得点には至らなかったが、#37 RB矢田のパワー溢れ
ランで確実に時間を消費した。そして最終ドライブに託したクリエイターズの逆転の望みは、#8 LB本間
のインターセプトにより潰える事となった。その後、BULLSのニーダウンにより試合終了。スタッツほぼ
全ての項目でクリエイターズが上回っていたものの、要所を締めたBULLSが勝利をもぎ取った緒戦であった。
 
BULLS 27
クリエイターズ 17
 
 
 
■9月12日 富士通スタジアム川崎
BULLSフットボールクラブ 0-72 IBMビックブルー
 
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【第1Q】
BULLSのキックオフリターンから試合開始。#3 QB小山のQBスニークという奇襲から始まった最初
の攻撃ドライブであったが、程なくパントに追い込まれ攻撃権をIBMに明け渡してしまう事になる。
その好機を逃さなかったIBM攻撃はすかさずTDパスをヒット。その後のトライ・フォー・ポイント
で2点コンバージョンを決められ早くも8点を先制される。その直後にBULLS攻撃がパントを強い
られただけでなく、パントブロックを被りセフティにより2点を献上。第1Q終了間際にもIBM攻
撃にTDランを決められた上にBULLS攻撃も得点出来ず、早くも17点のリードを許してしまう。
 
 
BULLS 0
IBM 17
 
【第2Q】
その後もIBMは攻撃の手を一切緩めなかった。開始早々TDパスを決めたのを皮切りに、控えの選手
を投入しながらも得点を重ね、このクォーターで計20点を奪取。一方BULLS攻撃は、東京ガス戦
で効果的に機能していたタイミングの速いランとパスがIBMの固い守備に阻まれ、結果前半シャット
アウトの憂き目を見てしまった。
 
BULLS 0
IBM 37
 
【第3Q】
ハーフタイムを境にBULLSの攻守ともにアジャストを試みた結果、好ゲインや好タックルを時折見せ
たのの、IBMの攻守も依然勢いが止まず2TDを加えた上に引き続きBULLS攻撃を無得点に抑えた。加え
て、気温の上昇による消耗もBULLSの選手達を苦しめる要因となった。
 
BULLS 0
IBM 51
 
【第4Q】
IBM攻撃はRBの層の厚さをまざまざと見せ付け、最終クォーターでの被3TDは全てランによるものと
なってしまった。BULLS攻撃も最後の意地を見せ、#18 WR太田のパスキャッチや#6 藤原のスクラン
ブルでIBM陳深くまで攻め込むも、藤原がエンドゾーンに投じたパスはあえなくインコンプリート。
残り時間も0秒となってしまった。メジャーカレッジで活躍していたアメリカ人選手に意識を置き
過ぎてしまっために、あるべき姿が鳴りを潜めてしまった感のあるBULLS。次節では本来の持ち味
を発揮する姿をファンも期待している事だろう。
 
BULLS 0
IBM 72
 
 
 
 
 
■9月21日 アミノバイタルフィールド
BULLSフットボールクラブ 0-31 LIXILディアーズ
 
 
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【第1Q】
BULLSのキックオフ・リターンで試合開始となったが、最初のBULLSの攻撃ドライブはほど
なくパントに追い込まれてしまった。その後のLIXIL攻撃はショートパスとQBのランを絡め
たドライブを続け、ほどなくBULLSのゴールラインを割り先制点を奪取。対するBULLS攻撃
は#9 WR佐藤のパスキャッチ等で流れを作り、DEERS陣に侵入するも得点には至らず。この
クォーターでさらにDEERSはTDを追加し、早くも2ポゼッション差とされてしまう。
 
BULLS    0
LIXIL DEERS 14
 
【第2Q】
このまま点差を広げられるかと思われたが、ここでBULLS守備陣が踏ん張りフィールドゴール
の3点のみに抑えた。BULLS攻撃もパスを中心とした組み立ててでDEERS陣に攻め入ったが、
あと一歩の所で攻め切れず引き続き無得点で前半を終了してしまった。
BULLS 0
LIXIL DEERS 17
 
【第3Q】
ハーフタイムでの沼田HCの喝が響いたか、引き続きBULLS守備陣が奮闘、このクォーターに関
してはDEERS攻撃をシャットダウン。それに呼応して、BULLS攻撃も#88 WR吉田や#19 QB/WR森
のパスキャッチでドライブを続ける。ボール保持時間は支配的であったものの、引き続き得
点には至らなかった。
 
BULLS 0
LIXIL DEERS 17
 
【第4Q】
控え選手の出場で攻めあぐねていたDEERSは業を煮やし、ついに先発選手を再投入。瞬く間に
DEERS攻撃は2TDを挙げてしまうが、BULLS守備がここまで追い詰めた事は前節からの修正が
結実したと言えるだろう。一方、BULLS攻撃もその手を緩めずDEERS陣レッドゾーンを脅かし
たが、強豪守備陣の壁はやはり厚くBULLSの選手がゴールラインを割る事はなかった。スタッツ
だけを見ると、#6 QB藤原は29回試投の21回成功で70%以上の成功率、距離では220ヤード以上
をパスで獲得した。攻撃時間も試合の3分の2近くの30分強と支配的であったが、やはり今
後の課題は敵陣レッドゾーン侵入時の決定力養成。1stステージ残り2試合でこの壁を乗り
越える事が、まさに上位に食い込むためのミッションといえるだろう。
 
BULLS 0
LIXIL DEERS 31
 
 
 
 
■10月3日
BULLSフットボールクラブ 41-19 ハリケーンズ
 
 
 
【第1Q】
 
BULLSのキックオフから試合開始。タイミングの速いランとショートパス中心のハリケーンズ攻
撃にドライブを許すも、BULLS守備は無失点に抑える。対照的にBULLS攻撃は、#1RB猿渡のラン
と、この日のパス攻撃のキーマンとなる#88WR吉田のパスキャッチでボールを進め、最初のド
ライブを#4 RB菊池のTDランで締め括った。
 
BULLS    7
ハリケーンズ 0
 
 
BULLS    7
ハリケーンズ 0
 
【第2Q】
第1Qから継続したBULLSの攻撃ドライブはTD奪取には至らず、#14K木下のFGによる追加点
にとどまる。対するハリケーンズ攻撃のドライブが続き、BULLS守備は辛抱の時間を強いら
れた。ハリケーンズはFGアテンプト失敗からランでファーストダウンを更新、そのドライ
ブはTDランに結びついてしまった。反撃ムードのハリケーンズであったが、その灯を消す
かのようにWR吉田がロングパスをレシーブしてハリケーンズ陣のゴール前まで迫り、引き
続きRB菊池がエンドゾーンに飛び込み2ポゼッション差を維持して前半を終了した。
 
BULLS    17
ハリケーンズ 7
 
【第3Q】
 
後半開始早々逆転を狙うハリケーンズにオンサイドキックを決められてしまうトラブルが
あったものの、BULLS守備は得点を許さず。その後のBULLSの攻撃で、またもやWR吉田がロ
ングパスをレシーブし得点を追加する。一方で執念を見せるハリケーンズも、前半同様に
攻撃ドライブを重ねてTDパスを決める。BULLS攻撃が停滞する隙をついて反撃を試みるハ
リケーンズ攻撃であったが、ここで#8LB本間のインターセプトがその勢いの芽を摘んだ。
 
BULLS    24
ハリケーンズ 13
 
【第4Q】
このクォーター序盤にK木下のFGと#6QB藤原のTDランによりBULLSが追加点を重ねるもの
の、ハリケーンズは試合終了まで集中力を途切らす事はなかった。長いドライブの末TD
ランを決めてハリケーンズは追いすがる闘志を見せつけたが、最後の追撃も#12DB松山
のインターセプトにより潰え、BULLSはその後の攻撃で#5 WR奥野によるロングパスの
レシーブからRB猿渡のTDランでこのゲームの幕を閉じた。
 
QB藤原は2試合連続でパス獲得ヤード200ヤード越えでトータル578ヤードをマークし、目
下セントラルディビジョンで総合2位(日本人では1位)につけている。
 
BULLS    41
ハリケーンズ 19
 
 
 
 
■10月18日 横浜スタジアム
BULLSフットボールクラブ 10-71 アサヒビールシルバースターズ
 
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1st ステージ全5試合を終えて、2勝3敗。Xリーグ CENTRAL DIVISION 4位(2勝3敗)でBATTLE9へと進出。

※戦評は全てBULLSフットボールクラブHPより引用

 

 

 

■メディア掲載事例

 

#60 Aaron Carbury選手

 

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◎アンサングヒーロー38/42(BULLS)
 
こんばんは、共同通信の松元竜太郎です。埼玉県朝霞市を拠点に活動す
る、BULLSを取材しました。
 
BULLSと言えば、2013年にスポンサーの撤退により、チーム存続の危機を
経験しました。この時チームを救ったのが、クラウドファンディングに
よる寄付で、多くの人たちによって、合計350万円を超えるお金が集まり
ました。
 
BULLSの最大の特徴が、X1のチームとしては、関東・関西の1部大学出身
選手がきわめて少ないことです。大半の選手は2部や3部の出身ですが、
今季は年々精度が向上しているパスオフェンスを武器に、既に2勝しま
した。QBの藤原慶太選手はこういいます。
 
「ここ5年くらい、同じメンバーでずっとコンビネーションを磨いてきま
した。オフェンスの意識が統一されてきたことが、好結果につながってい
ると思います」。スター選手がいなくても、彼らは地道に技術を高めるこ
とで、勝利をつかみとることができるということを証明しました。
 
BULLSのアンサングヒーローは、OLアーロン・キャバリー選手です。アーロ
ンは196センチ、128キロの体格に恵まれた、オーストラリア出身の選手です。
 
オーストラリアではラグビー、サッカー、クリケットなどのスポーツが盛ん
で、アメリカンフットボールはまだまだ発展途上の競技です。しかし、
キッカーを中心にこれまで数人のNFL選手を輩出しており、今季は49ersで
元ラグビー選手のRBジャレッド・ヘインがプレーしていて、大きな注目
を集めています。今夏の世界選手権でも韓国を倒して初勝利をあげるなど、
今後が楽しみなフットボールポテンシャルの高い国です。
 
アーロンがなぜ日本のXリーグでプレーしているのか。その理由は2011年
の世界選手権オーストリア大会にさかのぼります。オーストラリアは予選
リーグで米国、メキシコと同じ組になり、強豪国を相手に惨敗しました。
しかし、自分たちが手も足も出なかったメキシコを3位決定戦で日本が破り
ました。「あんなに小さな日本がメキシコに勝てるなんて、信じられな
かった。それ以来、日本に憧れていて、Xリーグでプレーしたいという思
いをずっと持っていたんだ」とアーロンは言います。
 
 
 
その後、仕事で知り合ったBULLSのDB中島薫選手に協力してもらい、2014年
に来日が実現。英会話講師の仕事をしながら、Xリーグでプレーするという
夢が遂に叶いました。アーロンは、「オーストラリア人は体格に恵まれてい
る。日本の技術を習得できれば、急激にフットボールのレベルが上がるはず
さ」と力説します。そんな彼について、BULLSの沼田寿ヘッドコーチはこう
語ります。「私はオンワード時代に、何人かの米国人選手やコーチと一緒で
したが、陽気なアメリカンとは全く正反対の、くそ真面目ながんこもので
す。ミーティングでもアーロンと議論になることがしはしばです。しかし
、それは彼のフットボールに対する情熱の表れだと思います」
 
 
この日の練習でも、アーロンはブロックのコンビネーションについて、仲間
と熱心に会話をしながら、とても充実した様子で取り組んでいました。「日
本で学んだ技術をオーストラリアに持ち帰って、いつか世界選手権で日本を
倒して恩返しがしたい」。アーロンは将来の目標について、こう語ります。
 
最後に笑顔で写真を撮らせてもらおうとお願いしましたが、「作り笑いは嫌
だ」と言って、アーロンは断固拒否しました。沼田ヘッドコーチの言ってい
た、頑固な性格をちょっとだけ垣間見ました。しかたなく無表情の1枚を撮
って帰ろうとすると、アーロンが慌てて追いかけてきました。「やっぱり気
が変わったのかな?」と期待していると、「ヘルメットのBULLSのロゴ
がしっかり見えるように撮り直してくれ」。真面目な顔でアーロンはこう言い
ます。私は思わず吹き出してしまいましたが、「この選手はチームのことを
考えて体を張ることのできる、生粋のオフェンスラインなんだ」。心の中で
そう思いました。
 

週間turnoverさんの許可の元、転載しています。元記事はこちらより

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